最高のフランス人労働者 2007
※フランス最優秀職人章( Meilleur Ouvrier de France、略称MOF)は3年に1度選考があり、その年毎に異なる課題が与えられます。2007年、初めてMOFに挑戦した際の課題は「トリコルヌ(三角帽)」。提出した作品に必要とした時間はおよそ1200時間。初のMOFへの挑戦だったにも関わらず、選考に合格しMOFタイトルを獲得できました。
※フランス最優秀職人章( Meilleur Ouvrier de France、略称MOF)は3年に1度選考があり、その年毎に異なる課題が与えられます。2007年、初めてMOFに挑戦した際の課題は「トリコルヌ(三角帽)」。提出した作品に必要とした時間はおよそ1200時間。初のMOFへの挑戦だったにも関わらず、選考に合格しMOFタイトルを獲得できました。
故郷ルーマニアでは祖母、母ともに刺しゅう職人であり、9歳の時から母に手ほどきを受けた手刺しゅうが原点。フランスの美しい刺しゅうに魅了され、
その技術を学ぶべくエコール・ルサージュに27歳で入学。その後アトリエ・ルサージュでオートクチュールとインテリア刺しゅうを経験。
アトリエ・ヴェルモントにてジバンシィ、シャネル、バレンティノ、ディオール、
アルマーニなどのオートクチュールのための刺しゅうおよび、プラダ、ヴェルサーチ、エミリオプッチ、ジャンフランコ・フェッレなどへのプレタポルテのための刺しゅうを手がける。
他にも劇場衣装や歌手のための衣装、一点もののドレスやウエディングドレスなども制作。2007年11月に※フランス最優秀職人章を受章。2008年アトリエ・ダロルッティを開く。
美しいものを見て感動することから、インスピレーション生まれます。建築物、植物、またはルネッサンス美術や日本美術などいろいろなものを見ることが大切です。もちろん刺しゅうの施されたアンティークドレスから、新しい発想が生じることもあります。
刺しゅうをする上でとても重要で不可欠な仕事です。トレーシングペーパーに詳細に描いていきます。この時に使用したトレーシングペーパーが、刺しゅう作業の記録として、長く大切に保管されます。
トレーシングペーパーに小さな穴を打ち、布地や刺しゅうを施す素材に転写します。
クリスタル、琥珀、貴石、金糸・銀糸、絹地、ミンク、羽素材、グラスビーズ、スパンコール、ごつごつした金属、革、伸縮性のあるシリコン・・・
枚挙にいとまがありませんが、さまざまな素材が刺しゅうできます。
たいていは刺しゅう枠に布地が張られた平らな状態で作業をします。枠に布地を張る一番最初の作業が、全ての刺しゅうのできあがりを左右するとても重要な仕事になります。使用するテクニックによっては布の表面からだけではなく、裏面からも刺しゅうを施します。経験に基づき大きさや用途の違う針、クロシェドリュネビルを使い分けながら、根気づよくていねいに刺しゅう作業が進められます。
刺し終わった刺しゅうは専門の職人の手へと渡し、顧客の注文に応じた一点もの製品に仕上がっていきます。高級服を仕立てる職人、帽子職人、靴職人、毛皮を仕立てる職人や室内装飾を仕立てる職人、もちろんアトリエダロルッティで製品まで仕上げることもあります。
仕事の依頼、レッスン、見学等につきましてはお気軽にお問い合わせください。 ※電話はフランス語での対応になります。 E-mail info@ateliers-darolti.com 電 話 +33 (0)6 13 01 48 81 ※レッスンのキャンセル、遅刻、欠席の連絡はお電話でお願い致します。